施工事例(スターリンク設置工事 - 山梨県笛吹市)
スターリンク設置工事(2023/9/19 山梨県笛吹市)
工事代金 | 82,000円(税込 90,200円) |
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工事代金明細
項目 | 備考 | 数量 | 金額(税別) |
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スターリンク標準工事 | バルコニー設置 | 1 | ¥22,000 |
ケーブル配線工事 | 電気工事士による作業 | 6 | ¥6,000 |
高耐候性ナイロンチューブ施工 | 6 | ¥6,000 | |
穴あけ・通線・大型カバー | 一式工事 | 1 | ¥16,000 |
マスト延長 | 1.9m~3.6m | 1 | ¥10,000 |
サイドベース追加 | 1 | ¥6,000 | |
アルミステー補強 | 2 | ¥12,000 | |
保護用パイプ取付け | 壁の状態により必須 | 1 | ¥1,000 |
防気カバー | 1 | ¥1,000 | |
スターリンク用延長コンセント | 1 | ¥2,000 |
山梨県でスターリンクの設置でお伺いしました。空が開けている高さへの設置は、何も屋根の上に限った話ではありません。屋根の上に設置する場合は、テレビアンテナとは違って、長期間しっかりと揺れないような設置が重要です。
今回は寄棟屋根だったため壁面からの立ち上げは難しく、バルコニーから立ち上げて、揺れ止めにアルミステーを使っています。
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スターリンクの固定
設置後スターリンクのアンテナは方向を自動で調整しますが、いったんこのように真上を向いてアンテナ方向を決める「キャリブレーション」を行います。
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スターリンクケーブルの通線位置の選定
エアコンの穴を使えばいいという人もいますが、原則としてスターリンクケーブルは単独の配線にすべきだと考えています。重要なのは仕上がりのきれいさと、気密性、防雨、防虫などを木をつけて設置することです。また穴あけの位置の選定は大事ですが、既存のコンセントプレートの開口部分を利用すると比較的きれいで安全に穴あけが可能です。
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既存コンセント開口部分を広げる
既存のコンセントは一連と呼ばれる縦一列のものだったので、左にケーブル通線用に一列増やします。
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通線用の穴あけ
室内側から断熱材を傷つけないように細い穴を貫通させ、その穴を基準に貫通穴を屋外から開けています。
屋外の防水層などの高さと室内のコンセントプレートの高さの関係から、最終的に防雨入線プレートが付けられる高さに調整しています。 -
穴の中の状態確認
木造モルタルの場合、穴をあけた時にメタルラスと呼ばれる金属の網などがあります。この状態で電線(スターリンクケーブルは電線です)を通すことはできませんので、木のささくれとあわせて、ある程度カットしたうえで保護パイプを通します。
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保護パイプの周りの隙間
保護パイプを貫通させるための穴は、保護パイプとぴったりと言うわけではありません。ナットを使って外壁の内外を挟み込む形で固定するのですが、パイプの周りにシリコーンコーキングを塗り付けておくことで、隙間を埋めておきます。
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保護パイプの屋外側処理
保護パイプを固定した後、念のためパイプの周りに外側から変成シリコーンコーキングを施工することで、防雨だけでなく防虫になります。
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マスト固定用のサイドベース設置
スターリンクアンテナを設置するためのマスト(縦のパイプ)を立てます。そのために固定金具(サイドベース)をバルコニーの手すり壁内側に固定します。
ビスをうつ場所はあらかじめ下穴をあけたうえで、ステンレスのビスに変成シリコーンコーキングを塗布した状態で打ち込みます。 -
アルミステーの設置
今回は上部に固定するために上下二カ所のサイドベースで固定していますが、それでも上部のサイドベースから2m程度上空にマストを伸ばすため、強風でも揺れにくいようにアルミステーを設置しました。
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ケーブルを保護しながら通線
アンテナを設置する準備ができたら、ケーブルを保護パイプの中に通します。施工順番の工夫でシリコーンの表面が少しでも固まるように時間をおいていますが、念のためケーブルの先端を入念に、ケーブル本体にもシリコーンが付かないように柔らかいコルゲートチューブ(標準工事で使用するカバー)を装着した状態で通しています。
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スターリンクアンテナの固定
十分な長さを屋外に引き出して、ケーブルのルートを確認したうえでアンテナをマストに固定します。
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スターリンクケーブルの固定
今回はお客様のご要望により、高耐候性のナイロン製チューブにケーブルを通し、アンテナ側から固定していきます。
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屋外ケーブルの仕上げ
チューブを保護パイプの手間でカットすることで、万が一チューブ内に雨が流れた場合や虫が侵入した場合も、保護パイプ内に入らないようにしています。
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屋外の通線場所の仕上げ
ほぼパイプのまわりも含め、ケーブルとの隙間をパテで埋めました。
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防雨入線カバー
防雨入線カバーは小型の場合5色、大型(今回のもの)の場合4色から選べます。今回は保護チューブに合わせて黒をお選びいただきました。
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屋内仕上:防気カバー
防気カバーを使用して、ケーブルを取り出したパーツの隙間から風が出入りすることを軽減します。
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屋内仕上:コンセントプレート仕上げ
最初にあった100Vコンセントの左側に、スターリンクケーブルを取り出しました。
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スターリンク設置全体図
スターリンクケーブルは雨どいの内側を通し、アンテナから屋内のルーターまで配線しています。台風が来ても大丈夫なようにアルミステーで補強し、普段から揺れが最小限になるようにしています。
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スターリンクアンテナの方向
最終的に北北東方面アンテナが向いています。
屋根の頂点よりは低いのですが、この設置方法で十分な通信が可能です。十分にアンテナのクリアランスが取れているので、大雨などでも通信が著しく下がることはないと思います。 -
スターリンクの速度
設置後のテストでスターリンクの速度は下り202Mbps、上り13Mbpsでした。